2016年2月9日火曜日

Raspberry Pi新規インストールの小技

Wheezyで使っていたRaspberry Piが時々エラーですっ飛んでしまったりする。使っているSDカードの問題らしいので、新しいSDカードに最新版をインストールすることにした。
しかしダウンロードしたイメージをddコマンドでカードに書き込んだだけでは、最初の設定をするのにキーボードやマウス、ディスプレイをつなぐか、シリアルコンソールなどのとにかく外部入出力が必要になってしまう。初期設定のためだけに何本ものケーブルでディスプレイやキーボードをつなぐのも面倒。
というわけで、OS(Raspberian)のイメージを書き込んだカードをそのままLinuxのデスクトップにマウントして、とにかくスイッチを入れればsshでログインできるように、最低限の設定をしてみた。


ddコマンドでイメージを書き込んだカードは2つのパーティションにわけられていて、vfatの/bootとext4の/がある。ウチの環境では、デバイスは/dev/sddなので、/bootが/dev/sdd1、/が/dev/sdd2になる。次のコマンドでルートのファイルシステムをマウントする。

 $ sudo mount /dev/sdd2 /mnt

イーサネットにつなぐためには/etc/network/interfacesを書き換える。rootの権限でマウントしてあるので、以下の書き換えはすべてsudoまたはsuでrootになって実行。実際のディレクトリは、カードを/mntにマウントした場合は、/mnt/etc/network/interfacesになる。
まずイーサネットのDHCPで繋がるようにするために書き換える行は

 iface eth0 inet manual

この行を次のように書き換える。

auto eth0
iface eth0 inet dhcp

次に、起動時にsshが立ち上がるようにする。/etc/rc2.dのK99sshをS02sshにリネームすればいい。

mv K99ssh S02ssh




こうして書き換えたカードでブートすれば、最初からネットもつながり、sshでログインもできる。
その後はお決まりのファイルシステム拡張、アップデート、日本語化、その他必要なパッケージの追加などをデスクトップのターミナルウィンドウで実行するなり、VNCを入れてデスクトップマシンにRaspberianのGUIを表示させて作業するなり、外部のディスプレイやキーボード、マウスなどを使うことなくインストールと初期設定ができる。

しかし…これが便利なのかどうかは、各自が使っているデスクトップマシン次第かも。カードのext4がマウントできなきゃいけないし、sshだのvncだのを普段使っている人でなければ、「ディスプレイをつないだ方が早い」と思うかもしれない。

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